2016年11月21日

一級建築士、乙雅三のスタンド、チープ・トリックの元ネタ アメリカのロック・バンド、チープ・トリック

乙雅三が吉良吉廣にスタンドの矢で背中を射抜かれ、スタンド能力を得る。それ自体が自意識を持った、宿主の背中にとり憑く完全な自立型のスタンド「チープ・トリック」の元ネタは、アメリカのロックバンド、チープ・トリック(Cheap Trick)だ。

チープ・トリックは、1969年にメジャー・デビューしたFuseというバンドのギターのリック・ニールセンとベースのトム・ピーターソンが新たにバンドを組むためにドラムのバン・E・カルロスとヴォーカルのロビン・ザンダーを加えて1974年に結成したロック・バンドである。

1977年にアルバム『チープ・トリック』でデビューし、その後も2枚アルバムを発表するが本国アメリカでは結果を残せなかった。しかし日本ではなぜか早くから人気があり、1978年の3rdアルバム『天国の罠(Heaven Tonight)』発表後に初来日した際に収録された、日本武道館公演と大阪厚生年金会館公演を編集したライヴ・アルバム『チープ・トリックat武道館(Cheap Trick at Budokan)』が日本先行で発売される。アメリカでも日本からの輸入盤という形で評判になり、1979年2月に発売され、最終的に全米アルバム・チャート4位の大ヒットを記録する。このアルバムでようやく彼らは本国でも認められる存在となる。売り上げも全米だけで300万枚以上を記録する。シングル・カットされた7「甘い罠 (I Want You To Want Me)」もビルボード・チャートで7位を記録し、彼ら初の大ヒット・シングルとなる。このアルバムによって「武道館」の名前が世界に知れわたる。

美形の2人ロビンとトムと、個性的な2人リックとバニーというキャラクターがはっきり分かれたバンドで、美形の2人によってちょっとアイドル的な感じをもっている人もいるかも知れない。しかし、このライヴ・アルバムを聴けば、そんな考えは吹っ飛ぶだろう。ここには非常に熱く、オーソドックスな、「これぞロックのライヴ」といったものが凝縮されている。このアルバムの声援を聞いていると、日本人のノリの良さも捨てたもんじゃないなと思わされる。8「サレンダー(Surrender)」の頭の曲紹介の部分を、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)が3rdアルバム『チェック・ユア・ヘッド(Check Your Head)』の冒頭で効果的に使用している。この話題を抜きにしてもこの曲は非常に耳に残りやすい、この当時、発売されたばかりのアルバム『天国の罠』の冒頭を飾る曲なだけあって、みんなノリノリなのが今CDを聴いていても伝わってくる。音質は決してよくない、しかし、それがかえって臨場感を伝えてくれる。曲もいい、演奏もいい、オーディエンスの反応もいい、まさに完璧なライブ・アルバムだ。ロックのライヴに行ったことがない人にはぜひ聴いてほしい。そして好きなバンドがあれば、ぜひライヴを体感して欲しい。改めてそう思わされた作品だ。

今回で「ジョジョの奇妙な冒険 第4部ダイヤモンドは砕けない」終了。
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