ジョジョの奇妙な冒険 単行本26巻「スージーQ・ジョースター 娘に会いにくる」に登場
ジョジョの奇妙な冒険ABC 4弾 【コモン】 《キャラカード》 J-344 ローゼス
アペタイト・フォー・ディストラクション
ジョースター家に30年仕えている執事であり、ボディガードも兼ねているローゼスの元ネタは、アメリカのハード・ロック・バンド、ガンズ・アンド・ローゼス(Guns N' Roses)。
今回は前回に続いてローゼスの元ネタとして、もう1アーティスト、ガンズ・アンド・ローゼスも紹介しておこう。
彼らは1983年にヴォーカルのW・アクセル・ローズとギターのイジー・ストラドリンらでA.X.L.というバンドを結成し、その後バンド名をローズ(Rose)、ハリウッド・ローズ(Hollywood Rose)と変えながら活動していく。その頃1984年にギターのスラッシュ、ベースのダフ・マッケイガン、ドラムのスティーヴン・アドラーらでロード・クルー(Road Crew)というバンドを結成。1985年にハリウッド・ローズは解散し、アクセルとイジーはしばらく別々に活動をするが、ギターのトレイシー・ガンズと出合ったアクセルはイジー、ドラムのロブ・ガードナーの4人でガンズ・アンド・ローゼスを結成する。そしてトレイシーとロブが脱退。トレイシーはその後L.A.ガンズを結成する。そして2人の抜けた穴をロード・クルーの3人が埋めることに。ここでようやく1stアルバムの布陣になる。
そんな5人が作り出した名作デビューアルバムが、今回紹介する『アペタイト・フォー・ディストラクション(Appetite for Destruction)』だ。このアルバムは、発売後約1年をかけて全米1位を獲得する。そして全世界でも売れて、トータル2800万枚以上のビッグ・セールスを記録。シングルでも1「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル(Welcome to the Jungle)」が全米7位、9「スウィート・チャイルド・オブ・マイン(Sweet Child o' Mine)」が全米1位、6「(パラダイス・シティ)Paradise City」が全米5位と、シングルカットした5曲中3曲が大ヒットする。
しかし売れ戦を狙ったような甘い内容ではない。荒削りなそのサウンドはロックそのものだ。はっきり言って彼らはこのアルバムで終わっていると思う。個人的には3「ナイトレイン(Nightrain)」のスラッシュのギター・ソロが大好きなのだが、チャートでは最高93位と振るわなかった。他にも6の後半のたたみかけるようなスピード感はたまらない。
アクセルばかりが注目されるが、スラッシュは紛れもなく天才だと思う。このアルバムで聴ける彼のギターフレーズは、非常に印象的ですぐ耳に残る。あのマイケル・ジャクソンともコラボして素晴らしいギターを聴かせてくれていた。
発売禁止になったジャケット問題や、滞在先のホテルで暴れたり、コンサートには遅刻したりと、いかにもロック・ミュージシャンといった感じが、彼らの魅力だったのは間違いない。完璧に近いアルバムだと思う。