2014年03月15日

ネズミのスタンド、ラットの元ネタ ラット(Ratt)

音石明によってスタンド使いとなった2匹のドブネズミが本体で、生物や物、スタンドも溶かす毒針を発射する砲台型のスタンド「ラット」の元ネタは、1980年代に流行したLAメタルの雄、ラット(Ratt)だ。

ラットは、ヴォーカルのスティーヴン・パーシーが1976年に結成したMicky Rattが前身で、1981年にRattと改め、スティーヴン・パーシーと2002年に42歳という若さでこの世を去ったギターのロビン・クロスビーに加えて、ドラマーのボビー・ブロッツァー、ベースのフォアン・クルーシェ、そしてリード・ギターのウォーレン・デ・マルティーニの5人で再スタートをきる。

1983年に自主制作盤「RATT」でデビューを飾り、メジャー・レコード・レーベル、アトランティックと契約して1984年に発表したのが、今回紹介する実質的な1stアルバム『情欲の炎(Out Of The Cellar)』である。この作品は全米だけで300万枚以上のセールスを記録した、彼ら最大のヒット・アルバムである。

よくモトリー・クルー(Mötley Crüe)と比較されたりしたが、印象ではモトリーのほうがもっと悪いイメージがあり、いかにもハードロック・ヘヴィメタルをやってるという感じだが、ラットはそういう感じがなく非常に親しみやすい感じがしたものだ。そこがいまいち人気が突き抜けなかったところではないだろうか。だからモトリーはアルバム『ドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood)』で全米1位を獲得しているのに対し、ラットは結局そこまでのヒットには恵まれなかった。

このアルバムも名盤には違いないのだろうが、もうちょっとスピード感のある楽曲をアルバムの前半部分に配置してインパクトを与えて欲しかったところだ。
1「ウォンテッド・マン(Wanted Man)」はゆったりと聴ける名曲なのだが、アルバムのスタートとしてはいまいち。
3「ラウンド・アンド・ラウンド(Round And Round)」はサビの部分を自然に口ずさんでしまうぐらいキャッチーな名曲。
そしてようやく登場するちょっとスピード感のある5「シー・ウォンツ・マネー(She Wants Money)」はもうちょっと間奏部分にギター・ソロが欲しいところだ。
冒頭の静かなアコースティック・ギターの音色が印象的な7「バック・フォー・モア(Back For More)」はなかなかの名曲だが最後のギター・ソロをフェード・アウトではなく、もうちょっと長く聴きたかった。
冒頭の部分に大作の予感を感じさせる10「殺しの情景(Scene Of The Crime)」など聴き所が満載のLAメタルを代表する名盤だ。


ラベル:ラット
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