2014年03月16日

矢安宮重清(重ちー)のスタンド、ハーヴェストの元ネタ ニール・ヤングのアルバム『ハーヴェスト』

「重ちー」こと矢安宮重清(やんぐう しげきよ)の名前自体がアメリカを代表するロック・アーティスト、ニール・ヤング(Neil Young)から取られている。その「重ちー」のスタンドで物を集めるのが得意な、無数の個体からなっている「ハーヴェスト」の元ネタは、ニール・ヤングの4枚目のアルバム『ハーヴェスト(Harvest)』だ。

1945年にカナダのトロントに生まれたニール・ヤングは、1966年にロサンゼルスに移り、60年代前半からの知り合いであるスティーブン・スティルスらとバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)を結成する。このバンドには後のポコのギタリスト、リッチー・フューレイや、後にポコ、ロギンス&メッシーナと活躍するジム・メッシーナが在籍していた。しかしニールヤングとスティーブン・スティルスの衝突が絶えず、実質的に2枚のアルバムを発表して解散してしまう。

その後ニール・ヤングは、ソロ活動のかたわら、1969年6月に元バーズのデヴィッド・クロスビー、元ホリーズのグラハム・ナッシュ、そしてスティーブン・スティルスの3人によって結成されたクロスビー、スティルス&ナッシュに参加して、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングとして名作『デジャ・ヴ(Deja Vu)』を制作して1年ほどで脱退。

そんな彼がソロ・アーティストとして1970年に名作『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ(After The Gold Rush)』を発表し、そして次の作品として1972年に発表されたのが、今回の元ネタになっている『ハーヴェスト』だ。この作品は前作の延長線にあるが、前作以上にカントリー色が強くなっている。この作品からシングル4「孤独の旅路(Heart Of Gold)」が全米1位を獲得し、アルバムも全米1位を獲得している。そして年間アルバム・チャートでも、あのロングセラー・アルバム、キャロル・キングの『つづれおり(Tapestry)』をおさえて1位を獲得している。『つづれおり』が71年3月で『ハーヴェスト』が72年2月と、ちょっと発売時期がずれてはいるが。

内容的には文句のつけようがない名盤だと思う。ニール・ヤングの歌声は非常に特徴的で、あのちょっと怖いルックスからは想像できない声を出す。その声が聴く者の心を癒してくれるのだ。そして、何といってもあのギターの音色だろう。上にも書いたが、カントリー色が濃いのは、この作品が録音されたのがカントリー・ミュージックのメッカ、ナッシュビルでバックにスタジオ・ミュージシャンを従えているからだ。そして数々の映画音楽を手がけた名プロデューサー、ジャック・ニッチェを迎えているのが言い方向に作用している。とにかくゆったりと落ち着いて聴けるニール・ヤングの数あるアルバムの中でも屈指の名盤だ。個人的にはもうちょっと、荒く、ひずんだ音のあのギター・ソロが欲しいところだが。例えば10「歌う言葉(Words”Between The Lines Of Age”)」の終盤で聴けるような。

ニルヴァーナのカート・コバーンなどオルタナティブ・ロックの連中が愛してやまない、ニール・ヤングの絶頂期をこの機会に聴いてほしい。


ラベル:ハーヴェスト
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