2014年03月25日

元は猫のタマのスタンド、ストレイ・キャットの元ネタ ロカビリー・バンド、ストレイ・キャッツ

元は猫のタマで川尻しのぶに殺されてしまい、庭に埋められて草のような、猫のような本体と一体になったスタンド「ストレイ・キャット」の元ネタは、アメリカの3人組ネオ・ロカビリー・バンド、ストレイ・キャッツ(Stray Cats)だ。

ストレイ・キャッツは、ニュー・ウェイヴ系のブラッドレス・フェローズというバンドのリーダーでヴォーカリストだったブライアン・セッツァーが新しいスタイル、ロカビリーに挑戦した3人組のバンドだ。メンバーはリード・ヴォーカル兼ギターのブライアン・セッツァー(Brian Setzer)、ウッド・ベース兼バック・ヴォーカルのリーロッカー、そしてドラムのスリム・ジム・ファントムという3人だ。

ロックン・ロールとヒルビリーが融合して生まれ、1950年代の短い期間に流行したロカビリーを再興するために、パンクやニュー・ウェイヴの影響を上手いことロカビリーに反映させて完成したのがネオロカビリーで、ストレイ・キャッツはその中の代表格だ。彼らは1950年代のロカビリーを下敷きに、カヴァー曲も数曲あるが、ほとんどがオリジナルの曲を演奏している。

今回紹介している1stアルバム『涙のラナウェイ・ボーイ(Stray Cats)』、2ndアルバム『ごーいんDOWN TOWN(Gonna Ball)』は本国アメリカではなくイギリスのみの発売だったが、1982年に1stと2ndの曲を編集したコンピレーション・アルバム『ビルト・フォー・スピード(Built for Speed)』がアメリカで1stアルバムとして発売され、15週間もの間ビルボード・アルバムチャートの2位に居座り続け、大ヒットする。ちなみにこの間の1位はマイケル・ジャクソンの『スリラー』であった。シングルでも「ロック・タウンは恋の街(Rock This Town)」が全米チャート9位、「気取りやキャット(Stray Cat Strut)」が3位とヒットする。

その後、1983年に解散して、1988年に再結成するも、1992年に再び解散。そして2004年には再びツアーを周るために再結成している。ブライアン・セッツァーはブライアン・セッツァー・オーケストラ(The Brian Setzer Orchestra)というビッブバンドとしても活動し、3rdアルバム『ダーティー・ブギ(Dirty Boogie)』が全世界で300万枚の大ヒットを記録し、次の4thアルバム『ヴァヴーム!(Vavoom)』と2作連続でグラミー賞を獲得するなど名実ともに結果を残している。ちなみに2002年には彼らのベストアルバムが日本限定で発売され、オリコン・チャートで10位を記録している。

でもやっぱりブライアン・セッツァーと言えばストレイ・キャッツの記念すべき1stアルバムだろう。この作品からイギリスでは1「涙のラナウェイ・ボーイ(Runaway Boys)が9位、6「ロック・タウンは恋の街(Rock This Town)」も9位、8「気取りやキャット(Stray Cat Strut)」は11位と3曲のヒット曲が生まれている。個人的には3「ユバンギ・ストンプ(Ubangi Stomp)」のちょっと哀愁を感じる曲が大好きだが、2「悩殺ストッキング(Fishnet Stockings)」のようなノリノリの曲もいい。もちろん、エディコ・クラン(Eddie Cochran)のカヴァー曲4「ジニー・ジニー・ジニー(Jeanie,Jeanie,Jeanie)」や、ジーン・ヴィンセント(Gene Vincent)のカヴァー曲10「ダブル・トーキン・ベイビー(Double Talkin' Baby)」も原曲に負けず劣らず素晴らしい。ロカビリーということを意識せず、単純にロックン・ロールの名曲が詰まったアルバムとして聴いて欲しい。


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