2014年04月02日

ブローノ・ブチャラティのスタンド、スティッキィ・フィンガーズの元ネタ ザ・ローリング・ストーンズの『スティッキー・フィンガーズ』

ギャング組織「パッショーネ」のチームリーダーで、ポルポの部下であるブローノ・ブチャラティのスタンド「スティッキィ・フィンガーズ」の元ネタは、今でも現役で活躍するザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones)の名作アルバム『スティッキー・フィンガーズ(Sticky Fingers)』だ。

ヴォーカルのミック・ジャガーとギターのキース・リチャーズはイギリス、ロンドンの郊外ダートフォードの幼なじみで、ミック・ジャガーが家族と共に引っ越して行った後はしばらく疎遠になるが、1960年に共に通学途中の電車内で偶然にも再会する。
その時ミックが2枚のレコードを持っており、そこから音楽の話で盛り上がり、バンドを組もうという話になる。ここに2人の共通の友人であった、のちにプリティ・シングスというバンドを結成するディック・テイラーが加わり、ブリティッシュ・ブルースの父と呼ばれたアレクシス・コーナーがリズム・アンド・ブルースのクラブをオープンしたというのを広告で知り、3人で出かけて行った。
そこで運命的な出会いをする。アレクシス・コーナーの「ブルース・インコーポレイテッド」のステージにゲストとしてブライアン・ジョーンズがスライド・ギターを弾いているのを見て、彼らは衝撃を受ける。その時ドラムを叩いていたのがチャーリー・ワッツである。そして6番目のストーンズと呼ばれたイアン・スチュワートもこの時キーボードを弾いており、ここにほぼローリング・ストーンズが集うのである。ミックとキースが運命的な再会を果たしてから、わずか2、3ヵ月後の出来事である。そしてミック、キース、ブライアン、イアン、そしてディック・テイラー脱退後にオーディションで加わったベースのビル・ワイマン、ドラムのチャーリー・ワッツの6人で活動をスタートさせる。

ちなみにバンド名のローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズがブルースの巨匠マディ・ウォーターズの「Rollin' Stone」から命名したものである。バンド結成当時はブライアンがリーダーだったのだ。そんな彼らも、自分をマネージャーにするように売り込んできたアンドリュー・ルーグ・オールダムのおかげでデッカレコードと契約し、1963年の6月にチャック・ベリーのカヴァー曲「カム・オン(Come on)」でデビューする。しかしデビュー前の5月にイアン・スチュワートはバンドのカラーに合わない、6人だと多すぎるとアンドリューに脱退をすすめられる。そして彼はロード・マネージャーとして裏からバンドを支えていくことになる。

その後、順調に活動していた彼らに激動の時代が訪れる。それはミック、キース、ブライアンの見せしめのような麻薬不法所持での逮捕、それから結成当時はバンドのリーダーでもあった、ブライアン・ジョーンズの度重なる問題からの解雇、そしてその後の突然の死。そして新メンバー、ミック・テイラーの加入。そしてコンサート中に黒人青年が会場の警備にあたっていた暴走族ヘルズ・エンジェルスに刺殺されるという痛ましい事件。

そして1970年代に入って、気分も新たに自分たちのレーベル「ローリング・ストーンズ・レコード」を設立し、その第1弾として発表されたのが、今回の元ネタになっている『スティッキー・フィンガーズ』で、全米、全英共に1位を獲得。アメリカでは8週1位を独占。シングル1「ブラウン・シュガー(Brown Sugar)」も見事全米1位、全英2位の大ヒットを記録。一般的には『ベガーズ・バンケット』から『レット・イット・ブリード』、本作と奇跡の3作と言われているほどの名盤なのだろうが、個人的にはブルースやロックン・ロールのカヴァー曲がアルバムの大半を占めるデビュー作のあの熱くて黒い、若さあふれる感じが好きなのだが。それでも1「ブラウン・シュガー(Brown Sugar)」、3「ワイルド・ホース(Wild Horses)」、4「キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング(Can't You Hear Me Knocking)」あたりは確かに名曲だ。ちょっと後半の曲は質が落ちているように感じてしまう。

しかしこのアルバムは、発売当時に体験していないと感動しないのではないだろうか。なぜなら、ジャケットがあのポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホルが手がけており、当時のレコードはジャケットに本物のジッパーを使用していたのだ。CDでもジッパー付で再発されたこともあったが、サイズが小さすぎて感動しなかったのを覚えている。


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