2014年04月27日

リゾット・ネエロのスタンド、メタリカの元ネタ アメリカのスラッシュ・メタル・バンド メタリカ(Metallica)

ギャング団「パッショーネ」の暗殺専門部隊の一人リゾット・ネエロのスタンド「メタリカ」の元ネタは、アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、メタリカ(Metallica)だ。

メタリカの歴史は、デンマークはコペンハーゲン生まれのドラマー、ラーズ・ウルリッヒがプロ・テニス・プレーヤーを目指すために家族でアメリカのカリフォルニア州に移住し、そこでバンドのメンバー募集の広告を出したことが始まる。ちなみに彼の父親はプロ・テニス・プレーヤーであり、ジャズ・ミュージシャンとしての一面も持っており、テナー・サックスの名手デクスター・ゴードンとも親交があった。

募集広告で知り合うのがヴォーカル兼ギターのジェイムズ・ヘットフィールドである。二人が出会ったのが1981年の5月で、その年の末には本格的に練習を始めてメタリカとしての活動をスタートさせる。そしてリード・ギタリストとして、のちにメガデス(Megadeth)を結成するデイヴ・ムステインを加え、さらにロン・マクガヴニーというベーシストを迎えて初ライヴを行ったのが1982年3月のカリフォルニアのアナハイムである。そして7月には「ジャンプ・イン・ザ・ファイアー(Jump in the Fire)」、「シーク・アンド・デストロイ(Seek & Destroy)」、「ファントム・ロード(Phantom Lord)」などを含む『ノー・ライフ・ティル・レザー(No Life 'Till Leather)』と名づけられた7曲入りのデモ・テープを制作する。このデモ・テープはマニアの間で広がり、メタリカの名前はアンダー・グラウンドで浸透していく。その後デイヴ・ムステインの素行の悪さからロン・マクガヴニーが脱退し、12月には新ベーシスト、クリフ・バートンを迎える。

1983年2月に拠点をサンフランシスコに移した彼らは、4月にドラッグ問題や素行の悪さでデイヴ・ムステインを解雇する。そしてエクソダス(Exodus)のバンド創設時メンバーであったカーク・ハメットを新ギタリストとして迎える。そして7月にインディーズ・レーベル、メガフォースよりデビュー・アルバム『血染めの鉄槌(Kill 'em All)』を発表する。このアルバムは先のデモテープから「The Mechanix」が歌詞を変えて「ザ・フォー・ホースメン(The Four Horsemen)」として収録された以外はすべてタイトルがそのままで収録されている。ちなみに「The Mechanix」はデイヴ・ムステインがメガデスのデビュー・アルバム『キリング・イズ・マイ・ビジネス(Killing Is My Business... and Business Is Good!)』に収録している。まだこのアルバムでは荒削りな部分が多い。

そして1984年6月に今回紹介する2ndアルバム『ライド・ザ・ライトニング(Ride the Lightning)』を発表する。個人的に彼らを認められるのは4枚目の『メタル・ジャスティス(...And Justice For All)』まで、ギリギリ認めて、その後の通称ブラック・アルバムまでだ。そんな中でも最高傑作と信じているのが、この『ライド・ザ・ライトニング』だ。はっきり言って今の肥大化してしまったメタリカは別のバンドだと認識している。

この作品によってスラッシュ・メタルというものを世界に認識させたのではないだろうか。パワフルなドラムに、ザクザク刻むギターのリフがこれでもかと登場する。特に1「ファイト・ファイアー・ウィズ・ファイアー(Fight Fire With Fire)」のスピード感あふれるザクザク・サウンドにしびれる。

そして流れるようにヘヴィなドラムに突入する2「ライド・ザ・ライトニング(Ride The Lightning)」は後半でこそスピード感がでるが、この曲はあくまでヘヴィさ重視の楽曲だ。

そして頭の鐘の音が特徴的な3「フォー・フーム・ザ・ベル・トールズ(For Whom The Bell Tolls)」もミドル・テンポだがヘヴィな名曲だ。次はいきなり静かなアコースティック・ギターから入り徐々に盛り上がってくる壮大な名曲4「フェイド・トゥ・ブラック(Fade To Black)」だ。

次は一転してアクセル全開のスピード感で4分弱を駆け抜ける5「トラップ・アンダー・アイス(Trapped Under Ice)」。次の曲はちょっといただけない、メタリカ・ファンの間でも駄曲として有名だ。

7「クリーピング・デス」は当時のライヴでよくオープニングを飾った名曲で、彼らの特徴が凝縮した1曲に仕上がっている。スピードも緩急を織り交ぜており聴き所満載だ。

そしてラストを飾るのがインストゥルメンタル・ナンバー「ザ・コール・オブ・クトゥルー(The Call Of Ktulu)」で、この曲はアメリカの幻想小説家、H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話に材をとった作品で歌詞がなくても世界観が伝わってくる名曲。このインスト曲を聴くと彼らの懐の深さを感じる。スラッシュ・メタルというくくりでは収まりきらないものをこの当時から醸し出している。


ラベル:メタリカ
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