2014年05月01日

スコリッピのスタンド、ローリング・ストーンズの元ネタ イギリスのロック・バンド ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)

第5部のエピローグ『眠れる奴隷』に登場する彫刻家スコリッピのスタンド「ローリング・ストーンズ」の元ネタは、イギリスのロック・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)だ。

ザ・ローリング・ストーンズを語るにはこのデビュー・アルバム『ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)』を挙げない訳にはいかないだろう。ブローノ・ブチャラティの回でも70年代のストーンズには触れたが、個人的には初期の頃の黒いストーンズが大好きだ。このデビュー作は1964年の4月に発売され、イギリスのチャートではビートルズの2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ(With the Beatles)』を蹴落とし、12週連続で1位の居座った。


今回紹介するのはイギリスで発売されたもので、上記のアメリカ盤とはちょっと曲、曲順が違っているのでご了承いただきたい。なぜかイギリス盤が入手できない状態なのが残念だ。やっぱりオリジナルで聴かなければ。

1「ルート66(Route 66)」はアメリカのジャズ・ピアニスト、ボビー・トゥループが1946年に作詞・作曲した曲でジャズのスタンダードとしても名高い。タイトルのルート66とはイリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ国道66号線のことである。ナット・キング・コール、ビング・クロスビーなどがカヴァーしてヒットさせているが、ストーンズはチャック・ベリーがカヴァーしたヴァージョンを下敷きにしているので非常に小気味好いロックン・ロールに仕上がっている。特に手拍子でリズムをとるところなど思わず踊りだしたくなる。

2「恋をしようよ(I Just Want To Make Love To You)」はアメリカのブルース・マン、ウィリー・ディクスンが書いた曲だがこれもマディウォーターズやチャックベリーなど多数がカヴァーしている。この曲も非常にテンポがよく、ノリノリのロックンロールだ。ここでも手拍子が効果的に使われている。

3「オネスト・アイ・ドゥ(Honest I Do)」はアメリカのブルース・マン、ジミーリードの楽曲のカヴァーだが、こちらは前2作とは違って、純粋にブルースをカヴァーしていて、彼らのブルース好きが実感できる曲になっている。

4「モナ(Mona)」はボ・ディドリーのカヴァー曲で、ブライアン・ジョーンズのスライド・ギターが炸裂する、彼の思いがたっぷりと詰まった楽曲になっている。

5「ナウ・アイヴ・ゴット・ア・ウィットネス(Now I've Got a Witness)」のインスト・ナンバーと6リトル・バイ・リトル(Little by Little)」は、ストーンズがナンカー・フェルジ(Nanker Phelge)という変な名前で書いている曲でまだ彼らのソング・ライティングの才能は開花していないようだ。

7「キング・ビー(I'm a King Bee)」はアメリカのブルース・マンが書いた曲だが、ちょっとスライド・ギターが聴ける程度でこれといってあまり特徴がない。

8「かわいいキャロル(Carol)」はチャックベリーのカヴァーで、ノリノリのロックンロールに仕上がっており、この頃のストーンズはこのようなノリがいちばんピッタリくる。

9「テル・ミー(Tell Me)」は、初めてミック・ジャガー、キース・リチャード名義で書かれた曲である。ちょっとサビの歌詞は単純すぎるし、繰り返しが多すぎて、4分は長い。

10「キャン・アイ・ゲット・ウィットネス(Can I Get a Witness)」はアメリカのモータウン・レコード専属の作曲、プロデューサー・チームのホーランド=ドジャー=ホーランドが書いた曲をマーヴィン・ゲイが歌ったのをカヴァーしたものだ。跳ねるようなピアノが聴いていて気持ちよく、気分が高揚してくる。

11「ユー・キャン・メイク・イット・イフ・ユー・トライ(You Can Make It If You Try)」はアメリカのゴスペル・グループ、フェアフィールド・フォーにいたジーン・アリソンのカヴァー曲で、スローなメロディがミックの特徴的な声を強調している。この曲はほかにもバディ・ガイやジーン・ヴィンセントがカヴァーしている。

12「ウォーキング・ザ・ドッグ(Walking The Dog)」はアメリカのR&Bシンガー、ルーファス・トーマスのカヴァー曲で、時折聞こえる口笛が非常にインパクトがあり、ここでも手拍子が心地いいミドルテンポのリズムを刻み、メンバー全員非常に楽しそうでノリノリだ。


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