2014年05月04日

コニーリオのスタンド、ザ・キュアーの元ネタ イギリスのロック・バンド ザ・キュアー(The Cure)

前回までで漫画ジョジョの奇妙な冒険の第5部は終わりだが、今回から後数回余談的に小説版も紹介しよう。漫画版の世界観とそれほど違わないアーティストが元ネタとして使われているので、小説を読んでない人も「こんなアーティストもいるんだ。」と思って読んで頂ければ幸いだ。まず1回目は小説『ゴールデンハート/ゴールデンリング』のコニーリオのスタンド「ザ・キュアー」の元ネタのイギリスのロック・バンド、ザ・キュアー(The Cure)の紹介だ。

ザ・キュアーは、イギリスはサセックスのクローリーという小さな町に生まれ育ったヴォーカル兼ギタリストのロバート・スミスと、ベースのマイケル・デンプシー、ドラムのローレンス・トルハーストの3人によって1978年に結成されたイージー・キュアーというバンドが前身である。

翌79年にデビュー・シングル「Killing An Arab」をフィクションレコードから発売する。続いてデビュー・アルバム『Three Imaginary Boys』を発表する。この頃は非常にシンプルな音作りでちょっとチープな感じのするものだが、ニュー・ウェイヴ然とした彼らの姿をとらえた貴重な作品だ。そしてバンド名も縮められザ・キュアーと名乗るように。この年の末にはマイケルデンプシーに代わりベースのサイモン・ギャラップ、キーボードのマシュー・ハートレイが加わって4人組となる。

翌80年には2ndアルバム『Seventeen Seconds』を発表し、シングル「A Forest」が初の全英トップ20入りを果たす。他には「Play For Today」などがキャッチーな曲だが、全体としては内省的で決して聞きやすいものではないが、この作品によりヨーロッパでの彼らの評価は一躍高まる。

その後マシューハートレイが脱退して再び3人になって制作されたのが、翌81年に発表された『Faith』である。前作までのサウンドをさらに押し進め、贅肉を削ぎ落としたようなものに仕上がっている。ネオ・サイケデリック・サウンドが完成の域に達した作品である。ここからシングル「Primary」が全英ベスト10入りをしている。

そして翌82年に、今回紹介する『Pornography』を発表する。ちなみに今作が日本でのデビュー作となる。この作品は、シンセサイザーやシーケンサーなどの電子楽器を大胆に取り入れた厚みを増したサウンドに、暗く、沈鬱なヴォーカルがバンド内の緊張感をかもし出している。ここには彼らのサウンドの一つの到達点がある。2nd、3rd、今作と「暗黒三部作」と呼ばれるだけに異常に暗い。各曲の邦題がいい雰囲気を出している。1「血ぬられた100年」、3「首吊りの庭」、5「幻影地獄」、8「殺戮の囁き」などがいい例だ。そんな暗いアルバムだが全英アルバムチャートでは、彼ら初のトップ10入りを果たしている。のちにロバート・スミスが完成までに最も苦労したアルバムというだけあって、完成度は抜群だ。しかしこのハイ・レベルの作品を作っただけに、バンドは行き詰まり、一時解散状態となる。

その後84年に再始動した彼らは、コンスタントにアルバムを発表しながら現在も活動を続けている。パンク・ニューウェイヴ時代のバンドにしてはかなり息の長い存在だが、日本での評価、知名度はあまり高くないだろう。


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