2014年05月07日

シィラ・カペッツート、カンノーロ・ムーロロ、ヴラディミール・コカキの各スタンド、元ネタ ジミ・ヘンドリックス『エレクトリック・レディランド』より

ジョジョの奇妙な冒険の小説「恥知らずのパープルヘイズ」よりシィラ・カペッツートのスタンド「ヴードゥー・チャイルド」、カンノーロ・ムーロロのスタンド「オール・アロング・ウォッチタワー」、ヴラディミール・コカキのスタンド「レイニーデイ・ドリームアウェイ」の元ネタは、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの3rdアルバム『エレクトリック・レディランド(Electric Ladyland)』の楽曲それぞれ「ヴードゥー・チャイル(Voodoo Chile)」、「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー(All Along The Watchtower)」、「雨の日に夢去りぬ(Rainy Day, Dream Away)」である。

ジミヘンドリックスに関してはパンナコッタ・フーゴの回にも触れたので、今回はその続きから。

1stアルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?(Are You Experienced)』を1967年の5月にイギリスで発表した後、6月のモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演するためにアメリカに凱旋する。そしてそこで伝説のパフォーマンスを見せる。それは最後にギターにライター・オイルをたらして燃やし、そして壊しそれを観客席に投げるというものであった。このアメリカの観客の度肝を抜いたパフォーマンスはメディアでの賛否両論を巻き起こす。しかしこのモンタレー以降サンフランシスコで公演を行い、フィルモアにも出演し、テレビ、ラジオ、クラブでの仕事が立て続けに舞い込んでくる。

そして8月にアメリカでも1stアルバムが発売され、彼らはアメリカを拠点に活動していくことになる。作り上げられたアイドル、モンキーズとのパッケージ・ツアーというおかしなものもあったが、これは途中で降りることになる。あまりにもファン層が違いすぎたのだ。言ってみれば偽者のロックと、本物のロックのパッケージだったわけだ。

8月にイギリスに戻り2ndアルバム『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ(Axis: Bold As Love)』の制作に取り掛かる。そして12月にイギリスで、翌68年1月にアメリカで発売された2ndアルバムは、全米3位、全英5位のヒットを記録する。

そしてこの年の7月から歴史的名盤『エレクトリック・レディランド(Electric Ladyland)』のレコーディングに入る。この作品の制作時は、昼はレコーディング、夜はいろんなクラブで他のミュージシャンとセッションをするという生活を送る。そこで共演したのが、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、B・B・キング、ポール・バターフィールド、ロイ・ブキャナン、マディ・ウォーターズ、アル・クーパー、ジョニー・ウィンターなどである。そしてレコーディングでもいろんなミュージシャンを招いており、スティーブ・ウィンウッド、クリス・ウッド、アル・クーパー、ブライアン・ジョーンズなどが参加している。しかしこんな状態がつづくと正規のメンバーは面白くなく、徐々にジミとの間に軋轢が生まれていき、解散へと向かうのである。

今回の元ネタになっている曲の中で、4「ヴードゥー・チャイル(Voodoo Chile)」が強烈で、ジミの音楽の根幹になっているブルースを彼の独特の感性で表現している。14分を超える大作でジミのギターもすばらしいが、スティーブ・ウィンウッドのハモンド・オルガンが絶品だ。このギターとオルガンのバトルはぜひ聴いて頂きたい。

そして15「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」はボブ・ディランがアルバム『ジョン・ウェズリー・ハーディング(John Wesley Harding)』に収録していた楽曲で、この曲を聞いたジミが衝撃を受け「これをやらなきゃ」と思ったことでカヴァーしたという。邦題は「見張塔からずっと」というタイトルで、この方がしっくりくるという人も多いかもしれない。ボブ・ディランもこのジミのカヴァー・ヴァージョンを非常に気に入っていたという。やっぱりここでもジミのギター・プレイはすばらしい。この曲はシングルカットもされ、全米20位、全英5位を記録している。

10「雨の日に夢去りぬ(Rainy Day, Dream Away)」は3分半ぐらいの曲で、テナーサックスとオルガンが効果的だが、ジミのギターちょっと物足りない。もっと長いほうが彼のギターを堪能できるのだが。

元ネタになっている曲以外でも、3「クロスタウン・トラフィック(Crosstown Traffic)」、9「真夜中のランプ(Burning Of The Midnight Lamp)」、11「1983 - 1983...(A Merman I Should Turn to Be)」、13「静かな雨、静かな夢(Still Raining, Still Dreaming)」などが個人的にはオススメだが。アルバム通して聴く作品だろう。

ちなみに今のジャケットはジミの意向にそった形だが、一昔前まで発売されていた女性のヌードのジャケットのほうが雰囲気があっているように思う。今では入手困難になったのが残念である。これはイギリスでのジャケットに対する権限がジミたちには全くなく、一切関わっていなかったと言う。ちなみにヌードジャケットの撮影にはジミも参加する予定であったが、結局撮影当日に彼は現れず女性がジミの写真を持って撮影することになったのだ。どうも昔のジャケットのほうが名盤の雰囲気があったと思う。


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