2014年05月13日

エルメェス・コステロの元ネタ イギリスのロック・ミュージシャン エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)

徐倫が留置所で知り合い、友人になったエルメェス・コステロの元ネタは、イギリスのロック・ギタリスト、シンガー・ソングライター、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)。

本名デクラン・パトリック・マクマナス、芸名エルヴィス・コステロは、1954年イギリス、ロンドンに生まれ、11歳の時リヴァプールに移住する。ちなみに芸名の由来はエルヴィス・プレスリーと父方の祖母の旧姓コステロから来ている。そして学校を卒業後ロンドンに戻りコンピューターのオペレーターとして働いていた彼は、フリップ・シティというブルーグラスのバンドを率いてクラブ、マーキーなどで演奏していた。バンド活動の一方で個人でデモ・テープを作ってはあらゆるレコード会社に送るもなかなか決まらず、最終的に契約したのが、1976年に創立したばかりのパブロックを中心としたレーベル、スティッフ・レコードである。

そして1977年3月にシングル「レス・ザン・ゼロ(Less Than Zero)」でデビューを飾る。そして同年7月に発売されたのが、今回紹介するコステロの記念すべきデビュー・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー(My Aim is True)』である。ここでバックの演奏を担当しているのが、のちにヒューイ・ルイス&ザ・ニュース(Huey Lewis & The News)となる、ヒューイルイス以外のメンバーのクローヴァーというバンドである。この作品のプロデュースを手がけているのが、パブロックを代表するバンド、ブリンズリー・シュウォーツ(Brinsley Schwarz)のヴォーカル兼ベースのニック・ロウ(Nick Lowe)である。全英チャートで14位を記録したアルバムは、わずか2,000ポンド、約2週間、トータル時間約24時間で制作された。一説には1,000ポンドという話もある。

そしてツアー用のバック・バンドとして結成されたのがジ・アトラクションズである。メンバーはキーボードのスティーヴ・ヤング、元クウィヴァー、ムーンライダーのベーシスト、ブルース・トーマス、元チリ・ウィリ&ザ・レッド・ホット・ペッパーズのドラマー、ピート・トーマスである。そしてジ・アトラクションズの名前が登場するのが3rdシングル「ウォッチング・ザ・ディテクティヴス(Watching the Detectives)」からで、シングル盤のジャケットにもサンブラスを掛けた3人の姿が写っている。

よくパンクやパブ・ロックとして紹介されることの多い彼だが、あのビートルズが憧れたバディ・ホリー(Buddy Holly)をもろ意識したスタイル、風貌からもわかるように非常にポップ・ソングを書く能力に長けた人物である。本来のこのアルバムの姿は12曲目までで、トータルで33分弱という非常にコンパクトにまとまった良質なポップ・アルバムである。最近のCDでは曲を足しすぎてこのアルバムの勢いが損なわれている。ぜひ12曲目までをメモリーして、リピートして聴いてもらいたい。そうすればこの時代の彼の勢いが感じられると思う。そんな中でもこのアルバムのハイライトは、秀逸なバラード5「アリソン(Alison)」だろう。なぜ曲名がアルバム・タイトルの『マイ・エイム・イズ・トゥルー』ではないのだろう。曲の最後にこのフレーズが連続してフェード・アウトしていくのに。他にもロカビリーのような曲があったり、ブルース・ギターが聴ける曲があったり、非常にバラエティ豊かで何度聴いても飽きるということがないアルバムだ。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。