2014年05月25日

スタンドのディスクにより誕生した生物フー・ファイターズの元ネタ アメリカのロック・バンド フー・ファイターズ(Foo Fighters)

プッチ神父がプランクトンに与えたスタンドのディスクにより誕生した生物で、のちにエートロの体を利用する本体とスタンドが一体になった「フー・ファイターズ」の元ネタは、アメリカのロック・バンド フー・ファイターズ(Foo Fighters)。

フー・ファイターズを語るには、どうしてもニルヴァーナのことから始めなければならないだろう。80年代後半に現れ、90年代前半のグランジ・ロック・ブームを牽引し、伝説となって消えたバンド、ニルヴァーナはヴォーカル兼ギターのカート・コバーンと、ベースのクリス・ノヴォセリック、ドラムのアーロン・バークハートの3人によって1987年に結成されたバンドである。バンド名はフィーカル・マター、ペン・キャップ・チュー、テッド・アルフレッドと経てニルヴァーナに落ち着く。安定しなかったドラマーがチャド・チャニングに落ち着いて1989年にインディーズ・レーベル、サブ・ポップより『ブリーチ(Bleach)』でデビューを飾る。しかし技量的な問題からチャドが解雇され、オーディションによりデイヴ・グロールを新ドラマーとして迎える。

そして翌90年にメジャー・レーベル、ゲフィン・レコードと契約して、その翌年にアルバム『ネヴァーマインド(Nevermind)』を発表する。このアルバムはビルボード・アルバム・チャート1位を獲得し、現在までに全世界で4000万枚以上を売り上げている。しかしこの突然の成功が、カート・コバーンを精神的に追い込んでいき、彼はドラッグに手を染めるように。1993年には『イン・ユーテロ(In Utero)』を発売するも思ったような結果は出ず、1994年4月5日悲劇が起こる。精神的にボロボロの状態だったカートは、ショット・ガンで自ら命を絶ってしまう。享年27歳。あまりにも若すぎる彼の死の報道は今でも鮮明に覚えている。

27歳というのは何かあるのだろうか。ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ドアーズのジム・モリソン、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、最近ではエイミー・ワインハウス、古くはロバート・ジョンソン、と伝説のミュージシャンが多く27歳と年齢で亡くなっている。

ちょっと話は逸れたが、こんな伝説のバンドのドラマーだったデイヴ・グロールがカートの死を乗り越えて、ほとんど一人で作り上げたのが、今回紹介するフー・ファイターズ名義の『フー・ファイターズ(Foo Fighters)』。名義と書いたのは、すべての楽器をデイヴが演奏しており、レコーディング終了後にバンドとしてのメンバーを集めたからであり、このアルバムはほぼデイヴ・グロールのソロ・アルバムと言ってもいい作品だからだ。このバンドで彼は、ヴォーカル兼ギターを担当している。

その後、実質的なバンドのデビュー・アルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』を97年に発表するが、しばらくはバンド・メンバーが安定しなかったが、4thアルバム『ワン・バイ・ワン(One by One)』発表以降ようやく落ち着く。そして今ではフジ・ロック・フェスティバルでトリを務めるほどのビッグ・バンドに成長している。グラミー賞も11回受賞という輝かしい成績を残している。

内容的にはオーソドックスなアメリカン・ロックといった感じで、ニルヴァーナの姿を求めたファンはガッカリしたかもしれない。やっぱりカート・コバーンと較べるとソングライターとしての実力の差は歴然としており、逆にカートの偉大さが浮き彫りになった感じが当時はしたものだ。ニルヴァーナではカート以外はあまり注目されることのなかったメンバーであるデイヴも、この作品では彼のやりたかったことが凝縮されている。

1「ディス・イズ・ア・コール(This Is a Call)」はスピード感もあり、しかも骨太なサウンドでオープニング・ナンバーとしては合格点だろう。2「アイル・スティック・アラウンド(I'll Stick Around)」は、ちょっとスピードを落としたミドル・テンポな曲でサビの部分が非常に覚えやすいが、ちょっと単純すぎるかな。3「ビッグ・ミー(Big Me)」は、おとなしめのサウンドでなかなかのメロディを持った曲だ。4はちょっと単純で退屈だ。

5「グッド・グリーフ(Good Grief)」は、イントロのギターのメロディも良く、スピード感もあって期待をするが何か物足りなさを感じる。6「フローティ(Floaty)」は、うねりを持ったミドル・テンポのグランジ色の濃い楽曲だ。7「ウィーニー・ビーニー(Weenie Beenie)」は、ヴォーカルを加工してちょっと変わったテイストにしようという努力が見れて、さらにドラムが非常に迫力があってカッコいい。8「オー,ジョージ(Oh, George)」の1分50秒あたりから始まるギター・ソロは、なかなかデイヴやるなと思わせる。

9「フォー・オール・ザ・カウズ(For All the Cows)」は、静かに始まり途中から音が激しくなる、緩急をつける工夫がされた仕上がりの楽曲だ。10「エックス・スタティック(X-Static)」は、抑えたヴォーカルが暗さを感じ、サウンドは音が重なりすぎていて、もうちょっとすっきりしたサウンドの方がいい。11「ウォーターシェッド(Wattershed)」は、最初5秒ほど聞こえるギター・サウンドがカッコいいのだが、その後ヴォーカルが一辺倒でうるさい。12はちょっと長くて退屈だ。

ちにみにもう一人のニルヴァーナ、ベースのクリス・ノヴォセリックは、ニルヴァーナ解散後は95年にスウィート75を結成し、97年にアルバムを発表するが続かず、他のアーティストのレコーディングに参加したり、新しいバンド、アイズ・アドリフトを結成するも2003年には解散し、一時音楽活動を引退する。その後2006年に、パンク・バンド、フリッパーに参加するも2008年に脱退。2010年にはフー・ファイターズの『ウェイスティング・ライト』のレコーディングに参加し、ライヴでもプレイし、16年ぶりにニルヴァーナの二人が揃って話題を呼んだ。


posted by captainhiltz at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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