2014年06月01日

スポーツ・マックスのスタンド、リンプ・ビズキットの元ネタ アメリカのロック・バンド リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)

男囚スポーツ・マックスのスタンド「リンプ・ビズキット」の元ネタは、アメリカのミクスチャー・ロック・バンド、リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)。

1994年にヴォーカルのフレッド・ダーストと友人のベーシスト、サム・リヴァースによってフロリダ州ジャクソンビルで結成され、そこにフレッドの従兄弟のドラマー、ジョン・オットーが加わり、さらにギタリストのウェス・ボーランドとヒップ・ホップ・グループ、ハウス・オブ・ペイン(House Of Pain)の元メンバー、DJリーサルの5人でデビュー時のメンバーが勢ぞろいする。そしてデモ・テープがきっかけで、同じくミクスチャー系のロック・バンド、コーン(Korn)の気に入られ、1997年に今回紹介するアルバム『スリー・ダラー・ビル、ヤ・オール$(Three Dollar Bill, Y'all$)』でデビューすることになる。

ちなみにミクスチャー・ロックとは日本でしか通用しない和製英語で、海外ではラップ・ロック、ラップ・メタルと呼ばれている。そんなミクスチャーの元祖といえば、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)や、第4部の音石明の時にも触れたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)と言われたりするが、ビースティはそれほどミクスチャーという感じは個人的にはしない。彼らは曲によってヒップ・ホップをやったりハード・コア・パンクをやったりするだけで、真の意味でのミクスチャーと言えばやっぱり、レッチリだろう。しかし彼らもヒップ・ホップよりファンクと融合したごった煮サウンドである。他にもこの当時はフィッシュボーンや、リヴィング・カラーなどが活躍していたが、それほど時代を先導するには至らなかった。そして90年代に入って登場するのがレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)やコーン(Korn)である。どちらのバンドも全米アルバム・チャートで1位を獲得するなど、商業的にも結果を残して時代のメイン・ストリームとなっていく。両バンドともライヴを見たことがあるが、はっきり言ってメンバーの顔など見ず、ひたすらモッシュ(押しくら饅頭のような状態)の嵐であった。あんなに激しい音楽が全米チャート1位とは、正直ビックリした。そんな彼らの後を追うように登場してきたのが、今回のリンプ・ビズキットや、リンキンパーク、スリップノットなどである。個人的に当時よく聴いたのは、ヘッド((Hed)pe)である。

そんなリンプ・ビズキットのデビュー・アルバム『スリー・ダラー・ビル、ヤ・オール$』は、プロデュースをコーンの1st、2ndアルバムなどを手がけたロス・ロビンソンが担当している。サウンド的にはコーンとよく似た感じと言ってしまえば簡単すぎるだろうか。しかしコーンのような暗さは感じない。それはコーンのヴォーカリストの生い立ちなどを知っているからだろうか。

1曲目は、ヒップ・ホップ・アルバムの定番のイントロであり、2曲目から本当のスタートだ。基本的に静かなヴォーカルから吠えるような叫ぶラップ・ヴォーカルへの変化、そしてそれに合わせるようにテンポもチェンジするような曲が主体だ。フレッドのヴォーカルはコーンのヴォーカルよりは聞きやすく、ラップ色が強い。そこをサムの強烈なベースが全体を引っぱっていく。最後の16分にも及ぶ「Everything」は、はっきり言っていらない。この中で異彩を放っているのは6曲目の元ワムのジョージ・マイケルの大ヒット・アルバム『Faith』からのシングル「Faith」のカヴァーだろうか。この曲によって彼らの人気は爆発し、このアルバムもトータル200万枚を売り上げている。この曲も例のごとく静かに始まり叫ぶヴォーカルにつないでいくというもので、中間部分のDJのスクラッチは、さすがと思わせるテクニックを見せてくれてなかなか強烈だ。ちょっとワン・パターンな感じがしないでもないアルバムであるが、デビュー・アルバムはこれぐらいの勢いがあればいいのだろう。この後彼らは、2ndが700万枚、3rdアルバムが1200万枚とさらにビッグになっていく。しかしその後は人気、売り上げ共に下降線をたどることになる。


posted by captainhiltz at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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