2014年06月03日

グッチョのスタンド、サバイバーの元ネタ アメリカのロック・バンド サバイバー(Survivor)

男囚グッチョのスタンド「サバイバー」の元ネタは、アメリカのロック・バンド、サバイバー(Survivor)。

ブラス・ロック・バンド、アイズ・オブ・マーチのメンバーだったギタリスとのジム・ピートリックが、同じくブラス・ロック・バンド、チェイスのメンバーだったベーシストのデニス・ジョンソンとドラマーのゲイリー・スミスを誘って、さらにヴォーカルにデイヴ・ビックラー、もう一人のギターにフランキー・サリバンという5人によって1977年にシカゴで結成されたのがサバイバーである。そんな彼らは1979年にアルバム『サバイバー(Survivor)』でデビューを飾るも、全米チャート最高169位と全く売れなかった。そしてデニスとゲイリーが脱退し、代わりにステファン・エリスとマーク・ドラウベイを迎えて1981年に2ndアルバム『予戒(Premonition)』を発表するも、今回も82位と結果を残せず苦難の日々が続く。

そして1982年に発表した3rdアルバム『アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)』が大ヒットを記録する。このアルバムからタイトル・トラック1「アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)」がシルヴェスター・スタローン主演の大ヒット映画『ロッキー3』の主題歌に採用されて大ヒットする。全米、全英、全豪で1位を獲得し、アメリカのビルボードでは6週連続1位を記録する。そしてこの曲によってグラミー賞を受賞している。ちなみにこの曲はスタローン自らが作曲を依頼したらしい。よくこんな売れていないアーティストを知っていたなぁと不思議に思うのだが。これは本当に名曲だ。この曲を聴くだけで映画のシーンが思い出される。アルバムも全米最高2位を記録し、全英でも12位を記録するヒットに。

さらに『ロッキー4』でも2「バーニング・ハート」が全米2位の大ヒットを記録する。結局『ロッキー』の映画がなければヒットに恵まれなかったグループである。今回紹介しているベストアルバムを聴くと、ちょっとこの2曲は異色な感じがする。この2曲は骨太で、男臭さを感じる仕上がりだ。やっぱりこれは映画を意識して書いたからだろうか。個人的にはこういう路線のほうが好きなのだが、このバンドの持ち味はこういうのではないのだろう。他にも8「キャント・ホールド・バック」13位、11「ハイ・オン・ユー」8位、19「ザ・サーチ・イズ・オーヴァー」4位とヒット曲満載なのだが、最初の『ロッキー』の2曲以外は非常に綺麗なメロディを歌い上げるオーソドックスなアメリカン・ハード・ロックだ。80年代を代表する音楽で、産業ロックと揶揄されたサウンドが特徴だ。

懐が深く、考えさせられる音楽が隆盛を極めた70年代であったが、そんな彼らも解散や活動停止になり、そんな彼らに代わって登場したのが、TOTO、ジャーニー、REOスピードワゴン、フォリナー、そしてサバイバーなどの、万人受けする、そしてレコード会社が望むような売れる曲を書けるバンドが台頭していくことになる。ハード・ロックでもあり、ポップスでもある、聴いていてもあまり深さを感じない音楽である。そんな彼らを総称して産業ロックと呼ばれたりするが、いまでこそ80's(エイティーズ)として評価されたりしているが、一時期は聴いているだけで馬鹿にされるような時代もあったのは確かだ。


ラベル:サバイバー
posted by captainhiltz at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。