2014年06月08日

ケンゾーのスタンド、ドラゴンズ・ドリームの元ネタ カンフー映画『燃えよドラゴン』

老人の男囚ケンゾーのスタンド「ドラゴンズ・ドリーム」の元ネタは、この章のタイトル「燃えよ龍の夢」からカンフー映画『燃えよドラゴン』のようだ。ケンゾーが使うのもカンフーのような技なので間違いないだろう。

このブログでは音楽の元ネタを紹介しているので今回はサントラも映画と共に挙げておこう。『燃えよドラゴン』は今更説明も不要だろう。32歳の若さでこの世を去った香港が生んだ世界的アクション・スター、ブルース・リーの代表作であるとともに、カンフー映画の金字塔である。音楽は、『ダーティハリー』シリーズやテレビ・ドラマの『スパイ大作戦』などを手がけた、アルゼンチンの作曲家ラロ・シフリンの手によるものだ。多分誰でも聞いたことがある音楽だと思う。結局このサントラは1、10曲目のテーマ曲に尽きるだろう。収録されている「アチョー」というブルース・リーの声による怪鳥音が映画のシーンを思い出させてくれる。それ以外は、あまり取り上げるところがないように感じる。

追加で今回は、元ネタではないがジョジョに合いそうな音楽を紹介したいと思う。まず「Dragon's Dream」ということで、ちょっと興味深いものを見つけたのでそれに関連して音楽を紹介しよう。

この画集は、ロジャー・ディーンというイギリスの画家で、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのジャケット・デザインで有名なアート・グループ、ヒプノシスと並びロックのジャケットを数多く手がけた人物の作品集であり、そのタイトルが「Dragon's Dream」で今回のスタンド名と同じなので取り上げた。特に彼の作品の中で中心をなすのがプログレッシブ・ロックの代表格で、ジョジョのアニメのエンディング・テーマ曲(「ラウンドアバウト(Roundabout)」) にも採用されたイエス(Yes)のジャケット・デザインである。他にもイエスのメンバーのソロ・アルバムや、アトミック・ルースター、ユーライア・ヒープ、エイジアなどのジャケット・デザインを手がけている。そんな中でも今回のスタンドに合いそうなのはエイジアの1stアルバムだろうか。

エイジア(Asia)は、70年代に流行したプログレッシブ・ロックをその要素を継承しつつ、うまくコンパクトにポップにまとめたイギリスのグループである。1980年にイエスの存続を断念して解散したギター兼ヴォーカルのスティーヴ・ハウとキーボードのジェフ・ダウンズが中心になって新しいグループを結成する。そこに元キング・クリムゾンのヴォーカル兼ベースのジョン・ウェットン、元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのドラム、カール・パーマーが加わったスーパー・グループが誕生する。

そんな彼らが1982年に発表したデビュー・アルバムが、上記の『詠時感〜時へのロマン(Asia)』である。本作は見事に全米ビルボード・チャートで9週1位を獲得し、その年の年間アルバム・チャートでも1位に輝いている。現在までに1500万枚以上を売り上げる大ヒットアルバムである。シングル1「ヒート・オブ・ザ・モーメント(Heat Of The Moment)」が全米チャートで4位を記録するなど、シングルでも十分通用するポップなサウンドである。プログレッシブ・ロックの大御所たちが集まった割には非常に聴きやすくて、万人受けするようなサウンドであり、いかにも80年代といった感じである。ポップだが安っぽく感じないのは、彼らの卓越した演奏技術のためだろう。イギリスのグループなのに、どこかアメリカっぽい、カラッとした晴れ渡った空を感じさせる80年代を代表する名盤である。プログレを難解だと言って敬遠していた人も聴けるアルバムだが、これをプログレと呼んでいいものかは疑問だ。


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