2014年06月15日

緑色の赤ちゃんのスタンド、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの元ネタ イギリスの歌手トム・ジョーンズの曲「思い出のグリーングラス(Green Green Grass of Home)」

ディオの骨から生まれた緑色の赤ちゃんのスタンド「グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム」の元ネタは、イギリスの歌手トム・ジョーンズ(Tom Jones)の曲「思い出のグリーングラス(Green Green Grass of Home)」。

トム・ジョーンズは、1942年にイギリスの南ウェールズの小さな炭鉱の町に生まれ、高校生の時には教会の聖歌隊で歌を学び、16歳で結婚をし、高校卒業後は妻子を養うために建設労働者、道路工事夫など肉体労働系をはじめ、掃除機の訪問販売などのセールスマンの職を転々としながら、そのかたわら夜はパブで歌い、歌手への道を志していた。23歳の頃にはトミー・スコットの名前でセナターズという地元のバンドでヴォーカルを担当し、そこそこの人気を博す。そしてトミー・スコット・アンド・ザ・セナターズとしてデモ・テープを作るもレコード契約には結びつかなかった。

その後、名プロデューサーのゴードン・ミルズと出会い、1964年にデッカ・レコードから「Chills and Fever」でデビューするがこの曲は不発に終わる。そしてゴードン・ミルズとレス・リードによって作られた2ndシングル「よくあることさ(It's Not Unusual)」が大ヒットし、彼の代表曲となる。この曲は、映画俳優ジョニー・デップとよく組む、奇才ティム・バートン監督の1996年公開の映画『マーズ・アタック!』でも、トム・ジョーンズが本人役で出演し、パワフルに歌っていたのを思い出す。それぐらい「トムジョーンズといえばこの曲」という印象が強い。しかしこの曲は当初は彼のために作られたのではなく、モッズ界のアイドルと呼ばれたイギリスの歌姫サンディ・ショウに用意されたものであったが、最初にレコーディングしていたトムのヴァージョンを聞いたサンディが自分が取り上げるのを断ったらしい。結局、全英では1位を獲得し、全米でもビルボードのイージーリスニング・チャートで3位を記録する大ヒットに。

1965年には名優ピーター・オトゥールの主演コメディ映画『何かいいことないか、子猫ちゃん(What's New,Pussycat?)』の同タイトル主題歌がヒットする。この年には主役のショーン・コネリーが活躍するジェームズ・ボンド・シリーズ『007 サンダーボール作戦』の主題歌「Thunderball」もヒットさせ、グラミー賞の最優秀新人部門を獲得している

そして1966年に発表されたのが、今回の元ネタになっている「思い出のグリーングラス(Green Green Grass of Home)」である。この曲は前年にアメリカのテネシー州ナッシュビルで活躍していたカーリー・プットマン・ジュニアが作詞、作曲しヒットさせていたが、それをトム・ジョーンズがイギリスで大ヒットさせ、世界的に有名な曲となる。トム・ジョーンズ・ヴァージョンは、全英シングル・チャートで7週連続1位に輝いている。この曲は他にもエルビス・プレスリー、ケニー・ロジャース、ジョーン・バエズなどロック、カントリー、フォークなどいろんなジャンルのアーティストがカヴァーしている。日本人では森山良子もカヴァーしていて有名だ。最初は両親や昔の思い出に始まって故郷を想うほのぼのした内容に思われるが、それは3番から一変する。語られるその視点は、処刑日を前にして死刑囚が刑務所の中で夢を見ていたというものである。そして最後は、自分が埋葬されるシーンを想像する歌詞で終わっている。しかし森山良子の歌詞は2番までで、ほのぼのした内容になっている。この歌詞を読んで聴くと、より一層の郷愁を感じる物悲しげな歌に聞こえてくる。

トム・ジョーンズには他にも、「最後の恋(I'll Never Fall In Love Again)」、「デライラ(Delilah)」、「ささやく瞳(Help Yourself)」、「ラブ・ミー・トゥナイト(Love Me Tonight)」、「愛無き世界(Without Love)」、「忘れじの感傷(Funny Familiar Forgotten Feelings)」「シーズ・ア・レイディ(She's A Lady)」、「恋はメキ・メキ(If I Only Knew)」などのヒットがある。とにかくそのパワフルでソウルフルな歌声が彼の一番の魅力だ。その歌声から、そのものずばり「ザ・ヴォイス」と呼ばれたり、「ウェールズのプレスリー」とも呼ばれていた。ちなみにエルヴィス・プレスリーとも非常に親交が深かったそうだ。


posted by captainhiltz at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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