2014年06月16日

ミュッチャー・ミューラーのスタンド、ジェイル・ハウス・ロックの元ネタ アメリカの歌手 エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の曲「監獄ロック(Jailhouse Rock)」

グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の女性主任看守ミュッチャー・ミューラーのスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」の元ネタは、アメリカの歌手、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の曲「監獄ロック(Jailhouse Rock)」。

のちにキング・オブ・ロックン・ロールと呼ばれたエルヴィス・プレスリーは、1935年にアメリカはミシシッピ州のイースト・テュペロで貧しい家庭に生まれ、敬虔なクリスチャンとして育てられた。音楽好きだった両親の影響もあり、3歳の時に母親と行った教会の礼拝でコーラス隊が歌っていた賛美歌にあわせて、言葉はわからないながらもメロディを口ずさんでいたと言う。そして5歳の時にタバコの箱を利用した手作りのシガー・ボックス・ギターを手にする。ちょっと日本人にはこのシガー・ボックスがいまいち想像できないが。その後11歳で正式のギターを手に入れる。その間も毎週日曜日の教会通いは続き、彼にとってはこの体験が音楽の勉強になったようだ。

そして1948年には黒人音楽の聖地メンフィスに引っ越すことになる。このことも彼にとっては音楽的に大きな影響を与えることになる。なぜならメンフィスは、カントリー音楽のメッカであり、リズム・アンド・ブルースの発信地でもあり、そしてゴスペルの中心地でもあったからだ。

そして高校を1953年の6月に卒業してトラック運転手の職に就く。その翌月の7月に、サム・フィリップスというDJが50年に創業した、メンフィス・レコード・サービスを訪れ、母親への誕生日プレゼントだと言って、4ドルを払って2曲レコーディングしている。しかし母親の誕生日は3ヶ月も前のことで、これは口実だったようだ。この時サム・フィリップスは、この会社とレコード会社、サン・レコードを運営していたので、そこに接触するチャンスを探していたのではないかと思われる。しかしこの時はサムが不在で、チャンスは得られず、翌54年1月に再び同社を訪れ、レコーディングしている。この時はサムもいたが、それほど興味を示さなかった。しかしさらに半年後にチャンスが舞い込んでくる。サムの誘いを受けてレコーディングに行った彼が、たまたまアーサー・クルーダップの「ザッツ・オールライト」をアレンジを加えて歌っていたのを聞いたサムは、衝撃を受けて、すぐレコーディングすることに。これがサムが追い求めていた黒人のように歌える白人の歌手であった。そしてこの曲がメンフィスのラジオ局でオンエアされると、リクエストや問い合わせが殺到し、レコードを急遽5000枚増産するも、あっという間に売り切れて評判となる。

すぐにライヴ活動もはじめた彼は、その後もサン・レコードで4曲のシングルを発表し、アメリカ南部では有名な存在となる。その後、敏腕マネージャーのトム・パーカーと契約を結び、大手レコード会社RCAへ移籍する。ここから彼は全米に、そして全世界へと羽ばたいていくことになる。

そして1956年1月に「ハートブレイク・ホテル(Heartbreak Hotel)」でメジャー・デビューを飾り、見事ビルボード・チャート1位を獲得する。そして7月には「ハウンド・ドッグ(Hound Dog)」と「冷たくしないで(Don't Be Cruel)」のカップリング盤を発表し、11週連続1位を記録する大ヒットになり、この曲は年間シングル・チャートでも1位を獲得する。そして9月にはテレビのバラエティ番組『エド・サリヴァン・ショー』に出演し、82.6%という驚異的な視聴率を記録する。さらに10月には「ラヴ・ミー・テンダー(Love Me Tender)」をチャート1位に送り込む。56年はまさに、エルヴィス・プレスリーの年であった。

そして翌1957年の9月に発表されたのが、今回の元ネタになっている「監獄ロック(Jailhouse Rock)」である。この曲は彼の3作目の主演映画『監獄ロック』の主題歌で、全米、全英ともに1位を獲得しており、全米では7週間、全英では3週間1位を記録し、全英チャート史上初の初登場1位という快挙を達成する。この曲は数多くのアーティストにカヴァーされており、ジェフ・ベック、ZZトップ、クイーン、モトリー・クルー、ジョン・メレンキャンプなどが主な人たちである。日本でも平尾昌晃、奥田民生が日本語の詞でカヴァーしている。奥田民生はユニコーン時代に「看護婦ロック」というパロディ曲を作っている。

これ以降もエルヴィスは、58年に徴兵されるまでヒット曲を連発し続ける。そして2年の兵役後は主に映画で活躍し、サントラなどでヒット曲を発表する。


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