2014年06月17日

ウンガロのスタンド、ボヘミアン・ラプソディーの元ネタ イギリスのロック・バンド クイーンの曲「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」

ディオの息子の1人ウンガロのスタンド「ボヘミアン・ラプソディー」の元ネタは、イギリスのロック・バンド、クイーン(Queen)の名曲「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」。

クイーンの説明は第4部の吉良吉影のシアーハートアタックバイツァ・ダストの回で触れているので、そちらを参考にしていただきたい。今回の元ネタの「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」は、1974年発表の『シアー・ハート・アタック』の次に、1975年の10月に発表されたクイーンの最高傑作との呼び声が高い『オペラ座の夜(A Night at the Opera)』からの第1弾シングルである。75年の発表から40年近く経った現在でも決して色あせることのない、ロック史上屈指の名曲だ。全英では9週連続1位を記録したが、アメリカでは最高9位止まりだった。イギリスではビートルズなどもおさえて最も売れた曲とされている。

冒頭のアカペラに始まり、作曲者フレディ・マーキュリーのピアノによる弾き語りバラードに突入し、そして突如始まる、意味不明の歌詞が続くオペラ部分、その後、激しいハード・ロックへと移っていき、再びバラードでラストへと向かっていく。歌詞の内容は分析してもほとんど意味がない。しかしこの曲はフレディが「自分は同性愛者だ」ということをカミング・アウトした作品だと見る向きもある。たしかにピアノの弾き語り部分で語られる「ママ、たった今、男を殺してきた」から始まる部分を読むと、そう感じないでもない。男という自分を銃で殺し、新しい自分に生まれ変わろうとしている告白のようにもとれる。しかしフレディは説明のようなものを一切していないので憶測の域を出ない。特に意味不明なのがオペラの部分である。ここには古典文学の登場人物が書かれているが、意味がわからない。スカラムーシュは、16世紀に起こり、17世紀にヨーロッパで流行した即興喜劇「コメディア・デラルテ」の道化のことである。そして天文学者のガリレオ・ガリレイも登場。フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲『セビリアの理髪師』、その後日談の『フィガロの結婚』の主人公フィガロ。この後に出てくるビスミラという言葉も、イスラム教の聖典コーランの一節「ビスミラーヒ・ラクマニー・ラムヒ」から由来している。さらに新約聖書に登場する悪魔の王ベルゼブブも登場する。

こんな「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングは難航を極め、多重録音を繰り返して出来上がったのがこの名曲である。そのためコンサートでは完璧に再現されたことはない。そしてこの曲は発売にあたって、多くの人が不安視していた。例えば、フレディと親交の深かったエルトン・ジョンは、「この曲は絶対に売れない」と、クイーンと共通のマネージャーに語っていた。発売元のEMIも難色を示したという。ラジオ局も6分もあるシングルをどうすればいいのか対応に苦慮した。さらにメンバーからも、ベースのジョン・ディーコンは、「この曲をリリースするのはクイーンのキャリアで最大の判断ミスになるのではないか。」と思ったという。それほど異質な曲だったということだろう。しかしいざ発売されると、あっという間に世界的に大ヒットするのだから、専門家の言うことも当てにならないものだな。

1991年の11月24日にフレディが死去して、翌92年に追悼で再発売され、再び全米ビルボードでチャート・インし、最高2位を記録している。売り上げもそうだが、ギネス・ブックのアンケートでも「英国史上最高のシングルは?」というので、見事1位に輝いている。「イマジン」、「ヘイ・ジュード」、「イエスタディ」を抑えてだ。

アルバムも、メンバー全員が作曲できる強みを遺憾なく発揮した名盤になっている。それでも「ボヘミアン・ラプソディ」の出来が群を抜いているのは確かだ。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。