2014年06月29日

ジョニィ・ジョースターのスタンド、タスクの元ネタ イギリスのロック・バンド フリートウッド・マックのアルバム『牙 (タスク)』

ジョニィ・ジョースターのスタンド「タスク」の元ネタは、イギリスのロック・バンド フリートウッド・マックのアルバム『牙 (タスク)』。

1967年に元ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ(John Mayall & The Bluesbreakers)のメンバーだった、ギター兼ヴォーカルのピーター・グリーンとドラムのミック・フリートウッドが中心になって、ギターにジェレミー・スペンサーを、ベースにボブ・ブランニングという4人で活動を始める。しかしボブがすぐ脱退したために、ブルースブレイカーズでピーターとミックの仲間だったベースのジョン・マクヴィーを迎える。ここでようやくミックとジョンの名前からフリートウッドマックというバンド名を思いつくが、当初はギターのピーターの意向が強く反映されたピーター・グリーンズ・フリートウッド・マックというバンド名を名乗っていた。そして1968年にデビュー・アルバム『ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック』を発表。同じ年には、のちにサンタナにカヴァーされヒットする名曲「ブラック・マジック・ウーマン(Black Magic Woman)」、そして2ndアルバム『ミスター・ワンダフル』(アメリカでの1stアルバム)を発表。その後、18歳のギタリスト・ダニー・カーワンを迎えて5人体制となる。そしてアメリカに向けて編集された2ndアルバム『英吉利の薔薇』が発表され、シングル「アルバトロス」が全英チャート1位に。その後彼らは、ブルースの本場シカゴでオーティス・スパン、ウィリー・ディクスンらとセッションを行い、その模様はアルバム『フリートウッドマック・イン・シカゴ』に結実している。しかしここまでバンドを牽引してきたピーターが、ドラッグにより精神に異常をきたし脱退を余儀なくされる。やがて彼は社会からもドロップアウトしていまい、浮浪者として暮らす時代もあったそうだ。その後見事に復帰して2003年にはライヴ・アルバムも発表している。

ピーターの抜けた穴を埋めるためにベースのジョン・マクヴィーの妻で、ヴォーカル兼キーボードのクリスティンがセッションに加わり、バックヴォーカルを務めたのが70年発表の『キルン・ハウス』である。その後ジェレミー・スペンサーも精神を病み、脱退してカルト教団に入る。そしてジェレミーの代わりにアメリカ人ギタリストのボブ・ウェルチが加入する。そしてサウンドもピーターの時代のブルース色の強いものから、フォークっぽいものへと変化していく。その後もメンバーの入れ替わりは激しくバンドとして安定しない時期が続く。そして74年に、バンドの中心的な存在になっていたボブが脱退したことにより、バンドは存続の危機を迎える。

そしてその危機を救ったのがバッキンガム・ニックスとしてアルバムも発表していた男女デュオである、ギター兼ヴォーカルのリンジー・バッキンガムと、その彼女でヴォーカルのスティーヴィー・ニックスの加入である。彼らを迎えて75年に発表した『ファンタスティック・マック』が約1年かけて全米チャート1位になるヒットを記録する。続いて発表されたのが、ロック史に燦然と輝く名作『噂』である。全米チャートで31週も1位を記録するという快挙を達成し、現在までに全世界で4000万枚以上のビッグ・ヒットを記録している。このアルバムは本当によく聴いたし、捨て曲がないと個人的には思っているが聴きすぎて飽きた感は否めない。

そして約2年半後に発表されたのが、今回の元ネタになっている2枚組大作『牙 (タスク)』だ。どうしても前作と較べてしまう。そう考えると内容的には散漫な感じがして、絶対に2枚もいらないだろう。ビートルズの『ホワイトアルバム』に例えて、フリートウッドマックの『ホワイトアルバム』というような評価をする人もいるみたいだが、悪い意味で似ていなくも無い。まず2枚組みというヴォリュームが余分だし、アルバムとしての統一感はまるで無い。その点では似てるかもしれない。駄作とまでは言わないが、『噂』を聴いてしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまうというぐらいの作品かな。


ラベル:タスク
posted by captainhiltz at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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