2014年07月04日

ディエゴ・ブランドーの愛馬シルバーバレットの元ネタ アメリカのシンガー・ソングライター ボブ・シーガーが率いていたバンド ザ・シルバー・ブレット・バンド

ジョニィとジャイロのライバルの天才騎手ディエゴ・ブランドーの愛馬シルバーバレットの元ネタは、アメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・シーガー(Bob Seger)が率いていたバンド、ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド(Bob Seger & The Silver Bullet Band)。

1945年にアメリカはミシガン州のデトロイトに生まれたボブ・シーガーは、61年から音楽活動を始め、68年にはバンド、ボブ・シーガー・システム(The Bob Seger System)を結成し、翌69年にキャピトル・レコードからアルバム『Ramblin' Gamblin' Man』でデビューを飾る。同年には2ndアルバム『Noah』を、翌年にはボブ・シーガー・システムとしてのラスト・アルバム『Mongrel』を発表するが結果は残せず、バンドを解散しソロとして活動を始める。そしてソロとして5枚アルバムを発表してその時にバックを務めていたミュージシャンと、ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンドを結成する。このバンドでのライヴの模様が1976年4月に『Live Bullet』として発売され、アメリカで500万枚の大ヒットを記録する。同年10月には傑作『ナイト・ムーヴス(Night Moves)』を発売。アルバムは全米で最高8位を記録し、シングルカットされたタイトル・トラックが全米4位を記録する。78年発表した『見知らぬ街(Stranger in Town)』も、アルバムが全米4位、シングル「裏切りのゲーム(Still The Same)」が4位、「Hollywood Nights」が12位、「We've Got Tonight」が13位、「Old Time Rock and Roll」が28位とシングルヒットが4曲も生まれ、前作以上の成功を収める。ちなみに「裏切りのゲーム」は、当時日本のCMに使われていたので聞いたことがある人もいるかも。でもちょっと古すぎるか。

そして今回紹介するのが、『奔馬の如く(Against The Wind)』で遂に全米1位を獲得する。しかも6週間も。シングルでも「Against The Wind」が5位、「Fire Lake」が6位、「You'll Accomp'ny Me」が14位を記録する。これまでボブシーガーのむさ苦しいひげ面のジャケットが多かったが、今作はガラッと印象が変わって非常にきれいなジャケットになっており、これでグラミー賞の最優秀アルバム・パッケージ賞を獲得している。さらに最優秀ロック・グループ賞も獲得している。「Fire Lake」には、イーグルスのドン・ヘンリー、グレン・フライ、ティモシー・シュミットが参加している。そのお返しにボブが、イーグルスの『ロング・ラン』収録の「ハートエイク・トゥナイト(Heartache Tonight)」の作詞、作曲をJ.D.サウザーと共に手がけている。他にもドクター・ジョン(Dr. John)やリトル・フィートのビル・ペインが参加していたりと、なかなか豪華なゲスト陣だ。グレン・フライは、「最も敬愛するアーティスト」としてボブ・シーガーを挙げているぐらいだ。そのつながりかどうかわからないが、エディ・マーフィーの大ヒット映画『ビバリーヒルズコップ』の1作目でグレン・フライが主題歌の「Heat Is On」をヒットさせ、2作目ではボブ・シーガーが主題歌『Shakedown』をヒットさせている。

そんな日本ではほとんど知名度の無い彼の最高傑作の本作は、改めて聴くとやっぱり良かったというのが実感だ。特に6、7、8の流れが最高だ。まずタイトル・トラックの6「Against the Wind」が、ピアノの音が非常にきれいなミドルテンポのしっとりとした名曲だ。続く7「Good for Me」は、どこかイーグルスを思わせるスロー・テンポのバラードでなかなか聴かせるヴォーカルだ。そして8「Betty Lou's Gettin' Out Tonight」が、うって変わってアップ・テンポのノリノリのロックン・ロールで自然と体動くような曲だ。ボブのギターも素晴らしいが、アルト・リードのサックスが非常にカッコいい。その後のカントリー調のミドル・テンポの9「Fire Lake」もシングル・ヒットしただけあって素晴らしい。他にも、リトル・フィートを思わせる、ボブのギターが冴えわたる1「The Horizontal Bop」、サビのメロディと歌詞が非常に覚えやすく耳に残る2「You'll Accomp'ny Me」、骨太で男くさい、彼のイメージにピッタリな3「Her Strut」、それほど起伏は無いが、しみじみとしたなかなかの佳曲4「No Man's Land」、彼の男くさいヴォーカルが堪能できて、ピアノが効果的なアップ・テンポの5「Long Twin Silver Line」、そして最後を飾るのが、1分半辺りからのサックス・ソロが素晴らしく、後半にコーラスも入って盛り上がりをみせるラストにふさわしい「Shinin' Brightly」。このようにバラエティに富んでいて飽きがこない、なかなかの名盤なのだが日本では売れてないだろうな。これを機会に多くの人に聴いてほしいアーティストだ。


posted by captainhiltz at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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