2014年07月07日

砂男サンドマンの元ネタ アメリカのヘヴィ・メタル・バンド メタリカの楽曲「エンター・サンドマン」

砂男サンドマンの元ネタは、アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、メタリカ(Metallica)の楽曲「エンター・サンドマン(Enter Sandman)」。

メタリカの紹介は第5部のリゾット・ネエロの時にしているので、今回はその続きから。1984年に、前に触れた『ライド・ザ・ライトニング(Ride the Lightning)』をインディーズのメガフォースから発売し、このヒットがきっかけでメジャー・レーベル、エレクトラと契約する。そしてこの年の末に日本でも、前2作の国内盤が発売される。

翌85年になると、その人気にも火が付きはじめ、86年3月に発表した『メタル・マスター(Master of Puppets)』が決定打となる。このアルバムは、全米29位、全英41位と、はじめて商業的な成功を手に入れる。現在までにアメリカだけで600万枚以上の売り上げを記録している。しかし同年9月には彼らに最大の試練が訪れる。ヨーロッパ・ツアー中、スウェーデンとデンマークの国境近くでツアー・バスが交通事故を起こし、アルバム・デビューから行動を共にしてきた2代目ベーシストのクリフ・バートンが死亡する。しかし一月後、元フロットサム・アンド・ジェットサムのジェイソン・ニューステッドを新ベーシストに迎えている。翌87年には、初期のカヴァー曲をレコーディングした当時は貴重だった『メタル・ガレージ(The $5.98 E.P. Garage Days Re-Revisited』を発表。

翌88年には、映画『ジョニーは戦場へ行った』とのコラボレーションとなった初のミュージック・ビデオが話題となり、その後グラミー賞を獲得する、シングル「ワン(One)」収録の『メタル・ジャスティス(...And Justice for All)』を発表し、全米最高6位を記録する大ヒットに。その後20ヶ国以上で、合計250回以上のライヴを重ね、名実共にメタル界の頂点に立つ。

そして1991年に発表されたのが、今回の元ネタになっている「エンター・サンドマン(Enter Sandman)」収録のアルバム『メタリカ(Metallica)』通称ブラック・アルバムだ。アルバムは彼らに初の全米1位をもたらすとともに、アメリカのビルボードのトップ200に288週という長きに渡ってチャート・インし続け、現在までに全世界で3000万枚近くを売り上げている。「エンター・サンドマン」も各国でヒットし、全米でこそ16位であったが、全英5位をはじめ、ノルウェーで2位、アイルランドで4位、ドイツで9位など好記録を残す。アルバムの評価は一般的に非常に良い。しかし、かつてスラッシュ・メタルと呼ばれた姿はここにはない。へヴィではあるが、スピード感はない。よく聴きはしたが、個人的にはあまり好きな路線ではない。売り上げ枚数などからもわかるように、非常に聴きやすくなってしまった。それが良いか悪いかは人それぞれだろうが。同じような時期に、同じくスラッシュ・メタルの雄スレイヤー(Slayer)がゴリゴリのスラッシュの名盤『シーズンズ・イン・ジ・アビス(Seasons in the Abyss)』を発表していただけに、余計にこのメタリカの変化は受け入れられなかった。「メタリカは前作(メタル・ジャスティス)までだ」というのが個人的な意見だ。たしかに完成度は高く、名盤だということは認めるが、あまり聴くことはない作品だ。あえて言うなら、ヘヴィなアルバムを聴きたい人にはオススメということだ。


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