2014年07月14日

ルーシー・スティールのスタンド、涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)の元ネタ ビートルズの楽曲「涙の乗車券(Ticket To Ride)」

「スティール・ボール・ラン」レースの主催者スティーブン・スティールの妻ルーシー・スティールのスタンド「涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)」の元ネタは、ザ・ビートルズ(The Beatles)の楽曲「涙の乗車券(Ticket To Ride)」。

「涙の乗車券」は、ジョン・レノンが映画『ヘルプ!4人はアイドル』のために書き、1965年にビートルズが発売した5thアルバム『4人はアイドル(Help!)』の7曲目に収録され、全英では5週連続1位を記録し、全米でも1位を獲得した楽曲。ジョンがリード・ヴォーカルをとり、リード・ギターを普段のジョージ・ハリスンではなく、初めてポール・マッカートニーが弾いている。

この曲で1番有名なカバー・バージョンは、カーペンターズのものだろう。カーペンターズは、この曲をデビュー曲として取り上げ、ビートルズのをスピードを落としてバラード調にしたのが特徴だ。ビルボードでは最高54位とカーペンターズとしては低調なスタートだった。

他にもアメリカのアート・ロック・バンド、ヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)が、デビュー・アルバム『キープ・ミー・ハンギング・オン(Vanilla Fudge)』で披露している。このアルバムのラストを飾っているのが、同じくビートルズのカバーでジョジョ・ファンにはお馴染みの「エリナー・リグビー」である。このバンドは、ベースのティム・ボガートとドラムのカーマイン・アピスのテクニックが半端じゃなくド迫力のサウンドだ。この2人はのちにジェフ・ベックと3人で、そのままのバンド名、ベック・ボガート & アピス(Beck, Bogert & Appice)を結成する。スタジオ・アルバムとライヴ・アルバムをそれぞれ1枚ずつ残して解散するが、一聴の価値のある、異常にカッコいいサウンドを聞かせている。

話を「涙の乗車券」に戻して、他にも日本ではアルフィーやキャンディーズ、変わったところで高木ブーなどがカバーしている。

「涙の乗車券」収録のアルバム『4人はアイドル(Help!)』も軽く触れておこう。このアルバムは、ビートルズがまだアイドル視されていた頃の最後の作品だ。全英で当然のように1位を記録している。そしてアメリカ盤は、イギリス盤の曲を『ビートルズY』、『ヘルプ』、『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』という3枚の編集盤に収録され、全て1位を獲得している。日本でもイギリスから遅れること約1ヶ月、1965年の9月15日に発売されるが残念ながら1位を獲得できなかった。阻止したのが、当時来日してエレキ・ブームを巻き起こしていたベンチャーズの来日記念盤『イン・ジャパン』であった。

まず1曲目のタイトル・ソング「ヘルプ!」は、過密スケジュールやプレッシャー、ポップ・スターとして扱われることに疲れきっていたジョン・レノンの悲痛な叫びである。聞いたことがない人はいないだろうと思われる、文句なくの名曲だ。2曲目はポール作だが、いまいち目立たない曲だ。3「悲しみはぶっとばせ(You've Got To Hide Your Love Away)」は、ジョンがボブ・ディランに影響を受けているのが明白な曲。4はジョージ・ハリスンがフォーク・ロックを意識したような、ドラム・レスのほのぼのとした曲。

5はポールがリードギターを務める、コーラスの素晴らしい曲。6は、ジョンが好きだった女性グループ、シュレルスのようなサウンドを取り入れようと作った曲。この曲は結構好きな人が多いみたいだ。そして、今回の元ネタ「涙の乗車券」でレコードでいうA面が終わる。ここまでが映画『ヘルプ!4人はアイドル』で使われた曲で、かなりの密度の濃さだ。

そして8がカントリーが好きなリンゴ・スターがヴォーカルをとり、バックオーエンスという歌手が63年にカントリーチャートで1位を獲得した「アクト・ナチュラリー」をカバーしている。この曲は当初は収録予定ではなかったが、収録予定の曲の出来が悪く、採用されることになった。ちなみにリンゴ・スターは、90年にバック・オーエンスのアルバムでデュエットを披露してる。

9はジョンが、自分が作った曲の中で最も嫌いな曲と公言している1曲。しかしそこまで悪いとは思わないのだが。10は、ジョージ作のもう1曲で非常に単調な曲だが、プロデューサーのジョージ・マーティンがグランド・ピアノで参加したりとサウンドはかなり厚みがある。しかしちょっと一服といった感じだ。11は、ポール作だがジョンが歌詞を手直しした、ちょっと印象の薄い曲。映画『ヘルプ!4人はアイドル』の挿入歌候補だった1曲。

12は、ポール作でベース・レスにアコースティックギター3本とドラムでカントリー・テイストに仕上げている。個人的にはかなり好きな曲だ。そして13曲目が言わずと知れた、誰でも知っている「イエスタデイ(Yesterday)」だ。間違いなくポールが作った曲の中で1番だろう。本人も「完璧な1曲だ。」と自画自賛している。この曲にポール以外の3人は参加しておらず、実質ポールのソロ作だ。そこにビートルズとしては初めて弦楽四重奏を加えている。20世紀を代表する曲だ。そしてラストを飾るのが、アメリカのR&Bのシンガーソングライターでピアニストのラリー・ウィリアムズの「ディジー・ミス・リジー」のカバーで、ジョンのシャウトするヴォーカルがカッコよく、出来としては素晴らしいが、ちょっとアルバムの中で異質な感じがしないでもない曲である。「イエスタデイ」で終わっているほうが完成度が高いような気がするのは私だけだろうか。

余談だが、この「ディジー・ミズ・リジー」をバンド名にした、デンマーク出身のメロディアスなハード・ロック・バンドがあったが、94年に発売されたデビュー・アルバム『ディジー・ミズ・リジー』は本当によく聴いた。


posted by captainhiltz at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス ビートルズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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