2014年07月26日

マウンテン・ティムの愛馬ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイの元ネタ アメリカのサザン・ロック・バンド アウトロウズ(Outlaws)がカバーした曲「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ((Ghost) Riders in the Sky)」

伝説のカウボーイ、マウンテン・ティムの愛馬ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイの元ネタは、カントリー歌手のスタン・ジョーンズ(Stan Jones)が1948年に発表したカントリーの定番ソングだが、今回は前回のオールマン・ブラザーズ・バンドに関連づけて同じアメリカのサザン・ロックということでアウトロウズ(Outlaws)がカバーした曲「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ((Ghost) Riders in the Sky)」を挙げておこう。

この元ネタの曲としてはアメリカの有名なカントリー歌手、ジョニー・キャッシュのカントリー・バージョンが一番有名だろうか。他にもエルヴィス・プレスリーや、アメリカの俳優兼歌手のビング・クロスビー、アメリカの女性ジャズ・シンガーのペギー・リーなど多くのアーティストがカバーしているが、個人的に一番よく聴いたのはアメリカのサーフィン、ホット・ロッド、ガレージ・パンク・バンド、Davie Allan & the Arrowsのインストゥルメンタル・バージョンだ。ガレージ・ロックにはまっていた時期によく聴いたが日本ではほとんど知られていないし、現在では2枚組のベスト盤(Devil's Rumble: Davie Allan & The Arrows Anthologyぐらいしか入手できないが、これで必要にして充分でもある。もちろん「ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ」も収録されているので興味がある人は聞いて頂きたい。同じくインストで、映画『パルプ・フィクション』や『TAXi』で「ミザルー(Misirlou)」という曲が使われて有名になった、アメリカのサーフ・ロック・ギタリスト、ディック・デイル(Dick Dale)のバージョンもなかなかカッコいいので参考までに(King Of The Surf Guitar: The Best Of Dick Dale & His Del-Tones)。

荒木飛呂彦氏がどのバージョンを聞きながらこの話を描いたかわからないが、キャラクターの名前がオールマンから来ているので、馬の名前も同じサザン・ロックから採ったのかなと個人的には思うのだが。しかしスタンド名の「オー! ロンサム・ミー」も同じくジョニー・キャッシュがカバーしているので、ジョニー・キャッシュのバージョンの「ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ」かもしれない。

話がアウトロウズから逸れてしまったが、そういうことで今回はアウトロウズを挙げておこう。日本ではほとんど知られていない彼らだが、歴史は古く1967年にその原型は出来ていた。結成されたのはアメリカはフロリダ州のタンパである。その時のメンバーが、ギター兼ヴォーカルのHughie ThomassonとHerb Pino、ベースのPhil Holmberg、ギターのHobie O'BrienとFrank Guidry、ドラムのDavid Dixという6人組である。結成後、2度ほどアルバムのレコーディングを行なうもののプロデューサーとの仲たがい等によりリリースできずに終わる。そんな問題の多いバンドにはメンバーも定着せず、脱退、加入を繰り返す。

そしてバンドとしてのまとまりを見せ始めるのが1971年辺りである。その後73年ごろには「Florida Guitar Army」と呼ばれる3人のギタリストによるプレイで注目される。そしてようやく1975年にアリスタ・レコードからデビュー・アルバム『Outlaws』の発売にこぎつける。その後も1年に1枚のペースでコンスタントにアルバムを発表し、1980年に発表した『Ghost Riders』に収録されたのが今回の元ネタになっている「ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ」である。この曲はビルボードでも31位を記録し、彼ら最大のヒット曲となる。そしてアルバムも25位と好成績を残す。その後も数枚アルバムを発表するが、2007年にバンドの要であったHughie Thomassonが亡くなり、現在はオリジナル・メンバーは1人もいない状態で活動を続けている。

サザン・ロックとして語ってきたがオールマンのようなブルースに根ざしたサウンドではなく、カントリーを基調にしたヴォーカルのハーモニーが綺麗なバンドだ。サザン・ロックというともっと土臭いイメージをもっていたので、最初このハーモニーを聞いた時はCDを間違えて買ったのかと思ったものだ。今回挙げているベスト・アルバムにはいろんなタイプの曲が収録されている。中でも一番好きなのが今回の元ネタ「ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ」で、彼らオリジナルでこれぞという曲がないのが日本での知名度のなさにつながっているのでは。この曲はギターのリフが特徴的で、特に彼らのバージョンは後半になるにつれスピードもあがっていき、ギターの音色も迫力を増し、早弾きも聞けて気分が盛り上がっていく。どこか西部劇を連想させるサウンドが、古きよき西部劇をこよなく愛する自分にはたまらない。スティール・ボール・ランの世界観にもピッタリだ。


posted by captainhiltz at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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