2014年08月13日

ホット・パンツのスタンド クリーム・スターターの元ネタ イギリスのテクノ・バンド プロディジー(The Prodigy)の楽曲「ファイアスターター(Firestarter)」

ホット・パンツのスタンド「クリーム・スターター」の元ネタは、はっきり言ってわからない。しかしイギリスのブルース・バンド、クリーム(Cream)とイギリスのテクノ・バンド、プロディジー(The Prodigy)の楽曲「ファイアスターター(Firestarter)」をくっつけたものという意見があったのでそれを採用しよう。違うような気もしないではないが、キャラクター名、馬の名前を考えるとジェームス・ブラウンの曲からきているのかと探したが、それらしいのは見当たらなかった。

プロディジーは1990年に、当時イギリスで盛り上がりをみせていたレイヴ・カルチャー(ダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティー)に熱中していた5人のメンバーがイギリスのエセックスのクラブで出会ったのが始まりである。プログラミングとキーボード担当のリーダー、リアム・ハウレットを中心に、ヴォーカル兼ダンサーのキース・フリント、同じくヴォーカル兼ダンサーのマキシム、そしてリロイ・ソーンヒルと唯一女性メンバーのシャーキーという2人のダンサーの合計5人という構成である。

翌91年にリアムが製作したデモ・テープが、89年に設立されたばかりのイギリスのインディーズ・レーベル、XLレコーディングスの耳に止まり、契約に至る。しかしこの契約の前後にシャーキーが脱退してしまう。そしてシングル「チャーリー(Charly)」や「エブリバディ・イン・ザ・プレイス(Everybody in the Place)」がイギリスのダンス・チャートでヒットする。その後92年に待望のデビュー・アルバム『エクスペリエンス(Experience)』を発表し全英チャートでは12位と健闘するが、まだ爆発的なヒットにならず一部での盛り上がりといった程度にとどまる。翌93年にはエイベックス主催のイベントに出演するため初来日を果たす。

そして翌94年に発表した2ndアルバム『ミュージック・フォー・ザ・ジルテッド・ジェネレーション(Music for the Jilted Generation)』で全英1位を獲得し、イギリス国内だけで100万枚を売り上げる大ヒットに。イギリスを制覇した彼らであったが、アメリカでは198位という散々な結果に終わる。個人的にはこの時彼らの存在を初めて知った。ちょうど視聴機に入っているこの作品を聞いて衝撃を受けたのを昨日のことのように覚えている。特に「ポイズン(Poison)」という曲は、ライヴの映像でも非常に盛り上がっているのを見たことがあるが、彼らの代表曲と言ってもいいぐらいの出来だ。

そのシングル「ポイズン」を95年に発売し、翌96年3月に先行シングル第1弾として発表したのが、今回元ネタとして紹介する「ファイアスターター(Firestarter)」だ。そして同年11月に第2弾のシングル「ブリーズ(Breathe)」を発表する。そして翌97年7月13日に発売されたのが、彼らの3rdアルバムにして最高傑作の『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド(The Fat of the Land)』である。アメリカ、イギリスをはじめ世界22カ国で初登場1位を記録し、全世界で1000万枚以上を売り上げるビッグ・ヒットに。史上最も売れたダンス・アルバムとして認知されている。ちなみに日本でも18位を記録するヒットに。この頃CDショップで働いていたが、本当にこのアルバムはよく売れたものだ。そしてこの発売の2週間後に控えた記念すべき第1回フジ・ロック・フェスティバルの2日目に出演する予定であったが、雨のために2日目が中止になり結局見れなかったのが非常に残念でならない。2日目には他にもベック、ウィーザー、マッシヴ・アタック、グリーン・デイなどが控えていただけに悔やまれる。

そんなフジ・ロックのこともあり、このアルバムは非常に印象深い。フジロックに向かう車の中で何回も聴いていたのだが、このスピード感のあるサウンドに乗せられついつい高速道路でスピードを出しすぎてしまったことを思い出す。1曲目「スマック・マイ・ビッチ・アップ(Smack My Bitch Up)」からスピード感があってアクセル全開だ。2曲目「ブリーズ(Breathe)」は車の中で大音量で聴くと車が振動するぐらいの重低音だ。

3曲目「ディーゼル・パワー(Diesel Power)」 はスピードは落ちるが、ここではかつてウルトラマグネティック・MCsで活動し、その後ドクター・オクタゴンなどの変名で活躍するアメリカのラッパー、クール・キースのラップがしびれるほどカッコいい。このヒップ・ホップとテクノの完璧な融合はたまらない。個人的には1番好きな曲だ。4曲目「ファンキー・シット(Funky Shit)」は彼らの原点に帰ったような高速ブレイクビーツが繰り返される。この作品の中で1番プロディジーらしい曲かも。5曲目は個人的にはいまいちだ。

6曲目「マインドフィールズ(Mindfields)」は映画『マトリックス』でも使用された、ミドル・テンポの曲だがイントロのあのメロディが大好きだ。7曲目「ナラヤン(Narayan)」はそれほど疾走感があるわけではないが、なぜか車を運転中この曲を聴くとスピードを出してしまう、9分を超える大作。打ち込みのドラム音がヘヴィで腹にくる。

そして8曲目が今回の元ネタ「ファイアスターター」。まさにデジタル・ロックと呼ぶにふさわしい名曲。そして9曲目にインストゥルメンタルがきて、ラストを飾る「フューエル・マイ・ファイアー(Fuel My Fire)」が、アメリカのガールズ・ロック・バンド、L7のカバー曲でロック色が強い仕上がりになっており結構激しめだ。

そしてこのアルバム発売の4ヵ月後にシングル「スマック・マイ・ビッチ・アップ」がカットされる。その後はメンバーの脱退などがあり、低迷期を迎えるが2004年、2009年とアルバムを発売している。

最後になるが、クリーム・スターターのクリームの元ネタとされるバンドは第3部のヴァニラ・アイスのスタンドの時に触れているのでそちらを参考にしていただきたい。


posted by captainhiltz at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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